日常の延長線上で「ひと」と「まち」をつなぐ古民家コワーキング

(Text:山﨑謙 / Edit:伊藤富雄 / 写真:.COMMUNE、山﨑謙)

駅から10分の住宅街にそれは佇んでいた

関西国際空港から電車でわずか10分。南海本線と空港線が交わる泉佐野駅から歩いて約10分の住宅街に、それはひっそりと佇んでいます。

一見、何の変哲もない普通の古民家。しかし、表に回ると「Coworking & Shareoffice」の文字が目に飛び込んできます。ここが「.COMMUNE(コミューン)」です。

▲「.COMMUNE」のエントランス

「.COMMUNE」が位置する大阪府泉佐野市は、大阪市から和歌山方面に30kmほど南にあり、人口は約10万人。南海電鉄とJRが通る交通の便の良い街ですが、典型的な車社会です。駅東側の国道バイパス沿いには大規模な商業施設も並びますが、特急列車も停まる泉佐野駅の駅前は、それほど人通りが多くありません。

「.COMMUNE」があるのは、さらに人通りの少ない旧市街側のエリアです。しかし取材当日、建物には多くの人が出入りしており、活気を感じさせました。

「小規模な会議やワークショップ、イベント開催用のレンタルスペースに力を入れ始めたことが功を奏している」と話すのは、このコワーキングスペースを運営する渡辺葉一(わたなべ・よういち)さんです。

▲オーナーの渡辺葉一さん

古民家を利用したコワーキングスペースのオーナーなので、さぞ強い理念やビジョンがあるのではと思いきや、渡辺さんは「この前、東京で行われたコワーキングカンファレンスでも、僕だけが俗っぽいことばかり言ってて」と苦笑い。渡辺さんの妻、絢加さんも「彼は目の前の数字を追う方が好き」と語ります。

渡辺さんのふんわりした雰囲気とはギャップを感じさせるお話ですが、その理由は彼の生い立ちにありました。

流浪の半生

渡辺さんは非常にユニークな経歴の持ち主です。

小学校と中学校は和歌山にある全寮制の学校へ。そこでの体験学習では農業や建築といった実践的な内容に重点が置かれており、座学はほとんどなかったと言います。

その後、大阪の私立高校に進学しますが、「ヤンキーか不登校の同級生しかいないような環境だった」と振り返ります。

その後、大学を卒業した渡辺さんはさまざまな職場を経験します。最初に就職したのは、教育関連の団体でした。

渡辺さん「滋賀の大学の経営学部に通っていたんですが、周りは銀行や証券に就職していきました。でも、正直それでやっていける自信がなかったんです。そこで、『大人は無理だけど、子供なら』と思い、教育業界に進もうと決めました」

しかし、最初の配属先である生涯学習センターのマネジメント職をわずか3ヶ月で離れ、次に配置されたのはアウトドア施設でのインストラクターでした。

これがまた、意外な展開を生むことになります。

渡辺さん「やっていくうちに実は子供が苦手ということに気づいてしまったんです。馴染みのない土地でしたし、環境的にも人間関係にも悩んで、結局1年でやめました。」

退職後、泉佐野のハローワークで偶然紹介されたのが商工会議所の仕事でした。ビジネス系は避けていたはずの渡辺さんはなぜか応募してしまい、採用されて働くことになりました。

▲「.COMMUNE」1階のコミュニティスペース

商店街のコミュニティと出会い仕事が楽しくなる

商工会議所で働くことになった渡辺さんですが、最初のうちは職場と家の往復だけで「なにも面白くなかった」と言います。

渡辺さん「ただ、経営指導員という仕事を通して商店街や商店街組合の方々と出会って、皆さんに良くしていただいたり、いろんなところへ連れて行っていただいたりする中で、この地域の暮らしが楽しくなっていく感覚がありました。

泉佐野に限らずどこでもそうだと思うんですが、なにも知らないままただ住んでるだけだと面白くない。でも、そういう人って結構多いと思うんですよね。

私の場合も商店街のコミュニティにかかわっていく中でいろいろ楽しみを見い出すようになって、そこから自分の仕事にも力が入るようになりました。

中小企業はもちろん個人事業主や自営の店舗の方とか、会社の経営者を相手に経営指導員としていろいろやったことで、自分が避けてたはずのビジネスの世界が意外に自分とうまく噛み合ったということを感じました。」

そうした経験の中で、渡辺さんは「まちゼミ」という取り組みを始めます。

渡辺さん「『まちゼミ』は、商店主が自分の店で小さな体験講座を開いて、普段出会わないお客さんを呼び込んでファンづくりをしようというイベントです。これを通じて、商工会議所の枠を越えた新しい繋がりができました。枠の外に出てみることが、いかに大切か実感しましたね。」

ただ単に暮らしている中では見つからないことが、人とかかわることで見つけられる。商工会議所の仕事を通して商店街のコミュニティに出会ったことは、渡辺さんにとって貴重な体験となりました。

▲2階のオープンスペース

まちづくりの本質に気づく

しかし、商工会議所での仕事が全て順調だったわけではありません。

渡辺さん「商工会議所は、行政的な制約が多くて、新しいことを提案すると、逆に警戒されることもありました。最初はそのギャップに苦しみましたが、『まちゼミ』の成功をきっかけに、外との繋がりを強く意識するようになりました。」

そうして渡辺さんは商工会議所を退職し、その後、泉佐野市が立ち上げたまちづくり会社「バリュー・リノベーションズ・さの」に転職します。

この会社は、空き家や遊休不動産を活用して地域に新たな価値を生み出すことを目的とした「リノベーションまちづくり」に取り組んでおり、渡辺さんはエリアマネージャーとして活動を開始。「商店街での経験が、実はまちづくりだったんだと気づいた」と渡辺さんは言います。

▲ガラス戸が印象的な2階のカウンタースペース

渡辺さん「それまで、まちづくりは行政がやるものだと思っていましたが、自分たちで小さなエリアからでも始められるんだということに気づいたのは大きな発見でした。

使われていない場所をリノベーションして新しいコンテンツを入れると、それまでなかったものがまちに生まれて、それがとても大きな変化を生むんです。」

商工会議所で個々に支援をしていたことが結果的に面となり、まちの活性化に一役買っていた。

渡辺さんはまちづくり会社に入ることではじめてそのことを認識します。

様々な経験を経てついに独立へ

商工会議所からまちづくり会社へと職を変え、「まちづくり」というところまでたどり着いた渡辺さんですが、「まちづくり」の仕事を面白いと感じる一方で、限界も感じていました。

渡辺さん「自分はどこに行ってもそうなんですけど、自分のやりたい方向性と違った時に組織との壁が立ちはだかってしまう。

自分に決裁権がないので、なにかやりたいこと、やるべきだと思うことができないということがどうしても発生してしまうんですね。

今までは独立という選択肢はなかったんですが、『まちづくり』の仕事に関しては外部の研修に行かせてもらったり、実践もさせてもらったりして、なんとなく自分でもやれるなという実感を得たので、そのタイミングで独立をしました。

いや、独立と言うよりも無職になったと言ったほうが正しいのかもしれない(笑)。

普通、独立って前職のノウハウとかスキルを元に『これでやっていく』って決めて独立すると思うんですけど、そういうのもなく会社を辞めたので。

会社勤めから個人というところに自分のライフスタイルを改めた感じです。」

▲2階防音BOX横のステンドグラス

こうして渡辺さんは組織から個人での活動にシフトします。最初は本当に仕事もなく、「干からびる覚悟だった」と言いますが…。

渡辺さん「いままで商工会議所でお世話させてもらった方とか、お世話になってた会社が声をかけてくださって、自分が『なにをする』『なにができる』とも言ってないのに『補助金の書類を作ってほしい』『イベントの企画できない?』『広報とかできない?』など逆提案でお仕事をいただけるようになったんです。

そこで思ったのは、個人事業主や中小企業は、大手みたいに人員も多くないし、広報部や企画部があるわけでもない。どうしても抜け落ちてしまう部分があると思うんですよね。

そこを助けていくのが自分にはすごく合ってるなということでした。

そうやってお願いされていく中で、自分でやっていく事業が徐々に固まっていった感じですね。」

こちらからアピールしなくとも、渡辺さんに仕事が舞い込むようになったのは、それまで迷いながらも眼の前のことに真摯に取り組んできた、その姿勢と誠実さが評価されたからではないでしょうか。

古民家再生のプロジェクトリーダーになったことがコワーキングを知るきっかけに

独立し徐々に事業を固めていく中、築200年を超える古民家再生のプロジェクトリーダーに選ばれたことがコワーキングを知るきっかけとなります。

渡辺さん「自分たちが企画したイベントから古民家再生のプロジェクトが立ち上がり、代表として活動していくことになりました。

その拠点(さの町場)は今でも使われていて、月1回のマーケットが行われたり、古民家カフェをやったり、先日はブルーハーツのドラムの方が子供向けにみんなでドラムを叩こうというイベントをしたりと、いろんな活用がされているんですけど、その先駆けとしてやっていたイベントの発信をしていたんですね。

そしたらそれを見ていた方から『うちでもやってほしい』とご依頼いただいて、それがこの『.COMMUNE』の建物のオーナーだったんです。

その方とは僕が商工会議所時代に立ち上げたイベントがご縁で、ずっとやりとりしていたわけではないんです。SNSで僕の活動を見てくださっていて、その方も自分が持っている築117年目の古民家を使ってデコ巻き寿司のワークショップなどをやられていました。でもちょうどコロナの時期で使えなくなり空き家になってしまっていたんです。

せっかく117年も続いた建物を次世代に残していきたいというオーナーの想いもあって、活用法を考えてくれませんかと。

そのオーナーさん自身が、兵庫県三田市にある古民家コワーキング『OFFICE CAMPUS』の古家さんともつながっていて『コワーキングもいいんじゃないか』という話も出たんです。」

ここで古民家とコワーキングがつながるんですね。

渡辺さん「自分の中でのコワーキングは、行政がやってる事例とかで知っていて『ハコモノ』のイメージがあったんですけど、いろいろ話を聞いたり、見学させてもらったりする中で『これはいいな』と思うようになりました。

というのもまちづくりをする中で、その地域にないコンテンツを持ってくるというのがやり方としてあるんです。

その手法で自分もいろいろ立ち上げてきたんですけど、泉佐野は関西空港に近くてビジネスされる方も多くいるのに、その方々を受け入れるワークシーンがないんですよね。駅前なのにカフェがないし、Wi-Fiが通ってるところもない。」

▲「.COMMUNE」にはさまざまな世代が集う

確かに。駅からここに来るまでの間、Wi-Fiが飛んでそうなカフェはまったく見当たらなかったですね。

渡辺さん「そうなんです。自分自身がそれで困る部分もあったので、その拠点は必要だなと。

あとはこのあたりには『寄り合い』ができる場所がなくて。というのも泉佐野駅の周辺は人通りは多くないんですけど、実は地価が高いんです。実体経済と合ってない。

となるとオフィスも借りにくくて、事務所つくったり、人が集まる場所をつくるのが難しいんです。

そういうこともあって、コミュニティ的な寄り合いの場所とワークシーンの拠点、その2つを併せ持った場所をつくりたいという思いがあって、それがまさにコワーキングスペースで、『これはいいな』と。」

それで早速相談に行かれたんですね?

渡辺さん「そうですね。三田の古家さん、『地方でコワーキングスペースは成り立ちますか?』という電子書籍を出されていた滋賀・今プラスの中野さん、兵庫・加古川で『マイスタ加古川』をやられている中田さんなどに相談をしに行きました。

みなさん本当に惜しみなく全部教えてくださるんです。古家さんなんか家賃がいくらで経費いくらでと数字のところまで全部教えてくださるので、経営感覚も掴むことができて。

それで自分でもやれるという実感が持てて、事業スキームをもってコワーキングスペースを立ち上げるプロジェクトを始めました。」

▲兵庫・三田の古民家コワーキング「OFFICE CAMPUS」の古家さん

クラウドファンディングで得たのはファンと仲間

相談しに行ったものの、さすがにそれだけで運営していくのは難しいと判断した渡辺さんは、一緒に活動してきた気の合うメンバー4人でプロジェクトチームを組みます。

メンバーにはDIYが得意な人も居て、いろいろ進めようとしていたのですが、自分たちで古民家に手を加えるにあたってそれなりの金額が必要だということがわかり、クラウドファンディングにチャレンジします。

▲「.COMMUNE」クラウドファンディングのページ

渡辺さん「このプロジェクトをやっているタイミングがちょうどコロナ禍だったということもあって、資材が高騰して最初取った見積もりの倍くらいの金額になってしまったんです。

そこでクラウドファンディングに挑戦することにしました。ただ、会社としてやったことはあったんですが、個人では本当にはじめてで。いいとは思っていたんですが、本質的なところまでは理解ができていなくて。

実際にやってみて、資金調達がある意味二の次なんじゃないかと思うくらいいろんなご縁ができて、オープン前なのにここを使ってくれる人が見つかりましたし、DIY手伝ってくれるメンバーもクラウドファンディングで集まりましたし、本当にファンづくり、仲間づくりのためのクラウドファンディングだったと、いま振り返っても思います。」

ファンや仲間という資金調達以上の恩恵を受けた渡辺さんは、この経験がもとで現在ではクラウドファンディングをする人たちをサポートするキュレーターとしても活動されています。

▲渡辺さんはクラウドファンディングのキュレーターとしても活動

コンセプトは「居・職・住」

スタートしたての「.COMMUNE」では、「集客に関してやれることは全部やった」と言うくらいさまざまな取り組みを行ったそうですが、全方位に振ってしまったがために、場所にそぐわない人が来てしまうこともあったとか。

それは料金体系の変更やコンセプトを設定することで改善されていきました。

現在の「.COMMUNE」のコンセプトは「居・職・住」。「住」はそのまま「住むところ」ですが、あとは「居場所」の「居」と「職業」の「職」。この意図はどこにあるのでしょうか。

渡辺さん「もともとの『衣食住』は満ち足りているはずなのに、お金があっても居場所がなかったり、自分らしく働けなくて病んだり、家がただ住むだけの場所になっていたり、どこか幸せじゃないよなと思うところがあって。

『.COMMUNE』はそういう人たちの『居場所』でありたいし、『働き方(職)』にはもっと選択肢があるということを提示できる場所でありたいし、自分自身が大阪市内から泉佐野に来て、商店街のコミュニティに触れることによって、地域の暮らしに溶け込んでいった経験から、いろんな人とつながることで『暮らしを豊かに(住)』が体現できる場所でありたい。

それを『.COMMUNE』のコンセプトとして掲げています。」

渡辺さん自身が体験してきたことが、このコンセプトに込められていますが、それはそのままいまの日本に共通する課題とも考えられます。そして「居・職・住」にフォーカスすることが、コワーキングの存在意義だと言えそうです。

▲「居・職・住」とはいえ「食」も大事

運営スタッフが人をつながない、イベント場所にならないコワーキングスペース

「.COMMUNE」には普通のコワーキングスペースと大きく違うところがあります。

それは渡辺さんをはじめ、運営スタッフが積極的に人をつながないということ。いえ、決してサボっているのではなくて、スタッフが仲介しなくても勝手につながっていくのです。

取材したこの日も利用者さんが人を呼んでいる印象が強くて、普通のコワーキングスペースでよくあるコミュニティマネージャーが利用者どうしをつなぐという光景は見られませんでした。

渡辺さん「個人事業の屋号が『ヒトツナギ』(※)なんですけど、つないでいる意識はなくて、勝手につながるんですよ。

本当に自然な流れでつながっていて、廊下で会員さんどうしが『そんなんやってるんですか?じゃあ今度一緒にやりましょう』とか、業種が被ってるから『今度交流会しましょう』とかいうやりとりが行われてたりするので、逆に自分がつなぐ意識は持ってないですね。」

(※2024年9月、個人事業から「株式会社ひとは」に組織変更されました)

利用者さんどうしをつなぐということを頑張ってやらなきゃというコワーキングスペースもある中で自然につながっていくのはどうしてだと思いますか?

渡辺さん「僕自身推しが弱いというか、人にものを勧めるのがすごく苦手で、あんまり言わないんですよね。

なにか訊かれたら言うくらいの距離感なんですよ。そういうやんわりした雰囲気が浸透してるのかもしれないですね。」

▲やんわりした雰囲気が「.COMMUNE」の魅力

もうひとつ「.COMMUNE」が特徴的なのは、主催イベントの会場になることが少ないということ。

渡辺さん「全くないわけではないですが、ここがイベントの場所になることは少ないですね。

もともとまちづくりからスタートしていることもあるし、自分自身もそうなんですけど、『コワーキングの中でのコミュニティ』というよりかは、『地域のいろんなコミュニティ』とつながっているというところがあって、それぞれのコミュニティを体験してもらうという感じです。

それですごく手応えがあったのが、4月にやった『コワーキングデイ2024」(※関西のコワーキングスペース12ヶ所を月替わりで巡るイベント)で、泉州名産の水なすを食べたり、タオル工場に行ったりしたんですけど、なにも特別なことをやったわけではなくて、日常の延長線上のことをやってるだけなんですよね。

行った先でお店の人がいろいろ説明してくれるのも日常のことで。

そういう普段着のまちの様子を見てもらうのって一番魅力が伝わると思うんです。

普段の生活の延長線上のことで、みんなに喜んでもらえたのが本当によかったですし、もっとこれを横展開していきたいなと思いましたね。」

「.COMMUNE」が他のコワーキングスペースと違うのは「ひとありき」かつ「まちありき」だということ。

「ひと」と「まち」の掛け合わせだからこそ、人だけ場所だけの力に頼らない魅力あるコンテンツが提供できるのではないでしょうか。

▲「コワーキングデイ2024」でのタオル工場見学のようす

「.COMMUNE」のこれから

最後に渡辺さんに「.COMMUNE」のこれからについて伺いました。

渡辺さん「さっき距離感の話をしたと思うんですけど、自分がある程度の距離感を持つ人間なので、この場所にも似たような属性の人が集まってきてると思うんですよね。

そういう観点で言うと、もうひとつコワーキングスペースが欲しいですね。『めっちゃつながりたい!』とか『スタートアップで頑張りたい』とかを受け入れてくれる場所。

うちもやってないわけではないですけど、ちょっと色が違いますし、このまちの中でまだちゃんとニーズとして満たされてないので。

そういうのがないと、まち自体活性化していかないんですよね。」

確かにコワーキングによっても全然カラーが違いますし、目指すものによっても変わってきますよね。

渡辺さん「うちは生活色、インフラ色が強いのでもっとビジネス寄りで、そこを目指してる人たちが集まれる場所が増えたらいいですね。

地域に選択肢が増えるということはまちにとっていいことなので。

まだ実現はしていないですけど、コワーキングスペース開設の相談を受けたりもするんです。

自分が立ち上げるときに、いろんな人に惜しみなく教えていただいたので、自分もそこは同じくらい情報提供できたらと思っています。」

「.COMMUNE」に関して、今後の展望はどうでしょうか?

渡辺さん「ここを通じてもっと泉佐野のまちを面白く元気にしていくために、ワーケーションを推進していきたいですね。

従来の観光やワーケーションで考えると他のところに負けてしまう部分もあるとは思うんですけど、市内にある犬鳴山では滝行もできますし、まちの日常にいろんなコンテンツがある。なによりここらへんは住みやすい。

観光だけではなく日常の延長線上で楽しんでもらえるワーケーションシーンを『.COMMUNE』を拠点にして創り出していきたいですね。」

「ひと」と「まち」をつなぐ「.COMMUNE」だからこそできる、日常の延長線上のワーケーション。

背伸びしない無理のないゆるいつながりが生む心地よさが、新しいワーケーションシーンとして認識される日も近いかもしれません。

▲奥様の絢加さんからとうもろこしをいただきました。これもまちの魅力のひとつ。

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<.COMMUNE(コミューン)>

〒598-0043 大阪府泉佐野市大西1-17-4
https://commune-rinku.com/
commune.rinku@gmail.com
050-8884-1222

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9:00〜18:00
定休日:水曜日・土曜日(日曜日・祝日は営業)

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3時間まで:750円、5時間まで:1,000円、1日1,500円