群れない人が群れる町のコトが起こる場所

(Text:山﨑謙 / Edit:伊藤富雄 / 写真:OFFICE CAMPUS、山﨑謙)

旧市街地にある古民家コワーキング

大阪・神戸から約1時間の場所にある兵庫県三田市は、1987年から1997年までの10年間、人口増加率No.1を記録し、ベッドタウンとして発展した町です。

三田市の中心にある三田駅から神戸電鉄に乗り、1つ目の三田本町駅で降りて西に進むと昔ながらの木造の町家が点在する風景が見えてきます。

町家が点在する本町通は旧市街地の中心。新興住宅地というイメージが強い三田とは全く違う姿で「三田にもこんな場所があるんだ」という新たな視点を与えてくれます。

その本町通をしばらく進むと交差点の右側に古民家が見えてきます。この古民家の2階にあるコワーキングスペースが、2019年10月にオープンした「OFFICE CAMPUS(オフィスキャンパス)」です。

▲三田本町駅から西に伸びる本町通
▲三田本町駅から西に伸びる本町通

▲1階がレストランの古民家。この2階が「OFFICE CAMPUS」
▲1階がレストランの古民家。この2階が「OFFICE CAMPUS」

▲「OFFICE CAMPUS」
▲「OFFICE CAMPUS」

古民家コワーキングの嚆矢

「OFFICE CAMPUS」のオーナーはデザイン事務所「TSUGINI」の古家良和(こや・よしかず)さん。

▲オーナーの古家良和さん
▲オーナーの古家良和さん

「“”民“”で“”い“”を築く、古家良和です。」という自己紹介を聞くたびに、古家さんは古民家でコワーキングするために生まれてきたのではないかと思ってしまいます。

古家さんはもともとノマドワーカーで三田の町にかかわりながら仕事をしていたのですが、打ち合わせの場所がなくて困っていました。

古家さん「打ち合わせと称して『飲みましょうか』という話になることもありますが、飲みの席での打ち合わせだとなかなか話が進まないし、しっかりアポをとってカフェか会議室で打ち合わせというのもちょっと億劫だなと。

ちょうどその頃『“古”民“家”で“良”い“和”を築く』という自分の名前の意識を強く持って、駅前に古民家の事務所、もうちょっと田舎のほうに古民家の自宅が欲しいなという夢を持ち始めてたんです。」

そんなタイミング(2018年の秋頃)で、三田市が古民家再生プロジェクトの第1弾をやるという話が舞い込んできました。

行政のまちづくり事業の一環として、間にコンサルティング会社が入り、1階はカフェ、2階はコワーキングかシェアオフィスという構想です。

古家さん「募集は始まっていたのですが、三田にコワーキング・シェアオフィスを知っている人がいなくて、もちろんやる人もいない。

それで『古家さんどう?』って言われて『いいですね〜』って返事したところから動き始めました。」

なんというフットワークの軽さ。しかしそのフットワークの軽さがコトを大きく進めていくことになります。

動き始めたらどんどん引き寄せられていった

三田市の古民家再生プロジェクト第1弾に手をあげ、コワーキングスペースの開設に向けて動き出した古家さんですが、「コワーキングという言葉は知っていたものの、まだそれほど使ったことはなかった」のだそうです。

古家さん「『コワーキング』という言葉自体は知ってはいました。ただ使ったことあるのは『BASE宝塚』ぐらいで。でもやると決めて、いろんな人に会いに行ったら『この業界楽しいな』『こんな居心地いいところがあるのか』って思うようになって、どんどん突き進んでいった感じですね。

ちょうど京都で奈良にある『ベースキャンプ東吉野』の坂本大祐さんが主催するコワーキングスクールにもタイミングよく参加できましたし、さらにその数週間後にKRP(京都リサーチパーク)に日本で初めてコワーキングを始めた神戸・カフーツの伊藤富雄さんが来るというタイミングの良さ。

そこでは京都のコワーキングに精通しているツナグムのタナカユウヤさんにも会うことができましたし、本当に運が良かったなと思いますね。」

いろんな場に顔を出しさまざまな知見を得た古家さんは2019年10月に「OFFICE CAMPUS」をオープンさせます。

コンセプトは最初から決めないほうがいい

小さい引き戸の入口を入るとすぐ2階へ上がる古民家ならではの急斜面の階段が。階段を登りきると正面に受付、左側にはワークスペースが広がります。

▲「OFFICE CAMPUS」のエントランス
▲「OFFICE CAMPUS」のエントランス

照明は暖色系で落ち着いた雰囲気。置かれている掛け軸や甲冑はここに置かれるために用意されたのではないかと思えるほど、内装にマッチしています。

▲落ち着いた雰囲気の内装。扇柄の欄間が良いアクセント
▲落ち着いた雰囲気の内装。扇柄の欄間が良いアクセント

さぞはじめからコンセプトをしっかりつくってこの場所ができあがったように見受けられるのですが、実はそうでもないのだそうです。

古家さん「もともとフリーランスやまちの人が集まる場所になるんじゃないかということと、職場でも学生が集まる場でもあるということもあって、『OFFICE CAMPUS』という名前をつけました。

まちづくりや起業・創業系の人たちが来るのかなと思っていたのですが、蓋を開けてみたら居心地がいい、ゆるふわな感じになっていきましたね。」

皆既日食がコンセプトのロゴマークもいいですね。

▲「OFFICE CAMPUS」のロゴ
▲「OFFICE CAMPUS」のロゴ

古家さん「これも実は後付けなんですよ。OとCを組み合わせたら皆既日食になるなと。」

OとC…。あ!!本当ですね!気がつかなかったです。

古家さん「『コワーキングをつくりたい』と相談に来られる方も多いんですが、『余白を残しましょう』『最初からあまり決め打ちしないほうがいい』ということはよく言っています。場所もそうですし、理念もそうですし、来る人によって変化していくので。」

よほど強固なコンセプトでない限り、それを維持し続けていくことは難しいですし、間口を狭くしてしまう可能性もあります。

「OFFICE CAMPUS」は「古民家」というベースがあったからこそ、開設以降自然な流れでコンセプトが生まれ、はじめからあるように馴染んでいったようです。

群れない人が群れる場所に

ドロップインがメインのスペースですが、普段はどういった方が来られるんですか?

古家さん「ここに集まる人はどちらかというと社会に馴染めない一匹狼な人が多い印象ですね。

お仕事の方も勉強しに来る学生さんもひとりで黙々と作業されている方が多いです。

普通だったら図書館やカフェに行くんだと思うんですけど、みんなと一緒なのは嫌。違うところに行きたい人たちだと思います。

来ている人の中で『この人、スタッフに誘いたいな』と思って誘ったスタッフも居て、できて1年経ったときにスタッフの属性を調べてみたんです。そしたらADHDや双極性障害を持つ人ばかりで協調性がない(笑)。

スタッフの中に摂食障害のピアサポートをやっている子が居たんですけど、その子が呼んで来てくれた人全員が『ここめっちゃいい』『居心地がいい』『人柄も雰囲気もとてもいい』って言ってくれたんです。」

その人たちの居場所になったんですね。

サイトには「YOU ARE NOT ALONE」(あなたはひとりじゃない)という言葉も出てきますが、この言葉はそれがきっかけということですか?

▲「OFFICE CAMPUS」のウェブサイト
▲「OFFICE CAMPUS」のウェブサイト

古家さん「いえ、これは最初からです。そういう場所にしようと思っていました。僕自身孤独な時期があって、それからずっと大切にしている言葉ですね。」

イベントはスタッフの福利厚生

ほかのコワーキングスペースではイベントに力を入れているところも多いですが、「OFFICE CAMPUS」でのイベントはどういった立ち位置なのでしょうか?

古家さん「イベントは去年が一番やったんじゃないですかね。毎週木曜日に映画を見るとか、学生が交流する企画もやってましたね。」

▲「OFFICE CAMPUS」でのイベントの様子
▲「OFFICE CAMPUS」でのイベントの様子

イベントの企画はご自身で考えているんですか?

古家さん「スタッフ、メンバー、全員のノリですね。1人だけがやりたいというものに関してはうまくいかないことが多いですし、2人、3人がやりたいと言い始めたら『どうしようか?』という感じで、誰かのトップダウンでやることはないです。

やっていた内容としては、読書イベント、アクティブブックダイアログのワークショップ、『よるキャン』という名称での交流会、ウェブ、写真、動画のイベント、日本酒のイベントなんかもやりました。

いずれにせよ、共通して言えるのは『福利厚生のためのイベント』ですね。ここに居る人の満足度をあげたり、居心地を良くするために『やりたい』と思ったことをやる。

利用者獲得や認知向上のためのイベントは一切やらないです。

だからアーカイブも残さないんですよ。内々にやっているだけなので。告知もしません。」

▲「OFFICE CAMPUS」でのイベントの様子
▲「OFFICE CAMPUS」でのイベントの様子

イベントをやるにしてもあくまでその場のノリを優先する。それが「OFFICE CAMPUS」らしさを醸し出している所以のようです。

「居場所」を守るためにあえて話しかけない

利用者さんとのコミュニケーションはどうされているんですか?

古家さん「こちらからは声をかけないです。一緒に仕事するというのもちょこっとあるくらいで、極力利害関係を持たないようにするということを意識しています。

ここに集まってくる人は、家に居ても仕事場に居てもストレスを感じてしまう人が多い。つまり誰かと利害関係を持つだけでストレスになってしまうんですよね。だからせめてここは利害関係がないフラットな立場でありたい。」

古家さんは、『一緒に働こう』ということよりも『第3の居場所』『おばあちゃんの家』『ストレスのない場所』という方向性で居たいと言います。

古家さん「ここができたばかりのときは『コミュニケーションが大事だ』と思って、来ていた人には積極的に喋りかけていたんですが、それが喋り過ぎだということがわかって、適切な距離を取るようになりました。

なのでこちらからは声をかけないですし、協業するということもあまりしません。」

▲黙々と作業する人が多い「OFFICE CAMPUS」
▲黙々と作業する人が多い「OFFICE CAMPUS」

「コワーキング」という言葉の持つ意味が、ここではまったく違うことに驚かされます。

ADHDや双極性障害の人は、今でこそよく聞く言葉になっていますが、それでも世間では依然としてマイノリティで、孤独感を持つ人も多いです。

他人と関わればいいかというとそうでもなく、関わるだけでストレスを抱えてしまい、その後の関係を続けられなくなってしまう人もいます。

「OFFICE CAMPUS」は、古家さんやスタッフさんたち自身も当事者であり、そのことを理解した上で、適切な距離感を守り続けています。

利用者が安心できる「居場所」になり、本来群れることのないはずの一匹狼な人たちが集まる場所になっているのはそれが理由のようです。

今の古家さんをかたちづくる原点

いまやホームページ作成、チラシやパンフレットのデザイン、カメラマン、Webマーケティング、広告、動画作成と多彩に活躍する古家さんですが、一時Web製作会社に居たことはあったものの、ほぼすべてが独学とのこと。その守備範囲の広さに驚かされます。

今の古家さんのかたちづくる原点はどこにあるのでしょうか。

古家さん「小さいころはHondaの人型ロボット『ASIMO』に衝撃を受けて、ロボット研究開発するのが夢でした。中学生のときにはモータースポーツが好きになってレーサーになりたいと思っていたんです。

レーサーがダメでも自動車業界に居たいと思って、自動車メーカーの専門学校に行こうと思ってました。

でもその専門学校の体験授業に行ったときに『なんか雰囲気ちゃうぞ。ここに行く人とは友達になれなさそう…』と思ってしまったんですよね。文化が違ったというか。

ちょうどその頃、初めて洋楽に触れて魅了されます。TVで海外の番組を見漁って、国際問題などにも興味を持ち始め、中学3年の春までずっと『専門学校や』と思っていたのが、国際文化科がある高校への進学に方針転換することになります。

古家さん「もともと『せっかく専門学校行くなら成績トップになって、いい工場に行ってやろう』と思っていたので、脳トレを始めていたんですけど、それをやっていたら学校の勉強が楽しくなってしまったんです。

特に国語の評論を読むのが楽しすぎて、『自分が思ってたことが評論で書かれてる!こっちの世界のほうが好き!』と思うようになって、結局大学にも行くことになりました。」

古家さんはのめり込んでいくタイプの人なんですね。

古家さん「そうですね。オタク気質だと思いますね。モータースポーツ好きになったらのめり込むし、音楽も好きってなったら調べまくるタイプですね。」

大学に行き、ポータルサイトをつくったことで自分がコミュニティの要に

勉強にのめり込んだ古家さんは、関西学院大学の総合政策学部に入学します。「自ら多角的なアプローチができるような人材になることを意識して授業を受けていた」と言います。

多角的なアプローチの一環として、大学3回生のときにウェブサイト製作をはじめます。

しかし「プログラミングやコーディングだけではいいものは作れない」と感じ、デザインの勉強も並行してはじめたそうです。

そんな中、大学のポータルサイトをつくったことが古家さんの立ち位置を大きく変えます。

古家さん「ポータルサイトを通していろんなサークルの代表とやりとりができるようになったんです。

『そこのサークルとそこのサークルはやりたいことが同じじゃない?じゃあつなげて一緒にやろう』というようなつなぎ役ができるようになりました。

サークル以外でも学生のやりたいことを募って、新しい企画を立ち上げたりもしました。

動画を作ったらつながっていた人たちが一斉に拡散してくれてバズったり、大学生活の最後には自分たちで卒業式イベントをつくろうという話になったり。そういうことができたのは、ゆるいつながりのコミュニティを持っていた成果だと思っています。

それが今にもつながっていますね。

デザイン業界、Webマーケティング業界、カメラマン業界、そしてコワーキング業界、まちづくり業界。全部に顔を出せる。

いろんな業界を横断して見ることができるのが面白いなと思うんです。」

▲古家さんはコミュニティの要
▲古家さんはコミュニティの要

古家さんは大学卒業後、大学職員をしながらもデザインの勉強を続け、デザイナーとして独立。現在の活動につながっていきます。

場所を持ったことによって加速度的に物事が進むようになった

独立してフリーランスとして活動する中で「打ち合わせの場所が欲しい」と思っていた古家さんですが、「OFFICE CAMPUS」をオープンさせたことで、大きな変化があったと言います。

古家さん「行政と一気につながりましたね。もう5年かかわっている『三田まつり』もそうですし、市がつくった観光推進ネットワーク委員会というのにも参加して欲しいと声をかけていただきました。

それで『コミュニティの要の人が場を持つと行政に注目されて声をかけてもらえる』という確証を得ました。

どんどん行政との距離が近くなって、いろんなプロジェクトに呼ばれるようになりましたね。

三田バルやマルシェなどを企画しているキーマンともつながって、距離も近くなりました。

打ち合わせの時間を決めなくてもここに来てくれるので、ここで喋ったことがすぐプロジェクトとして動いていくんです。

今年2月くらいにやったイベントも自分と同世代のもう1人とその人の3人でチームを組んだのですが、3人でやった打ち合わせは2回だけ。それでもうプロジェクトが動いてましたからね。

仕事もそんな感じで、場を持ったことによって、人が訪ねてくるようになり、加速度的にいろんなことが進むようになりました。」

▲「さんだまち博」でのボードゲームイベント
▲「さんだまち博」でのボードゲームイベント

今や行政に限らず、古民家を活用したい、コワーキングを開設したいという人が相談しに訪ねて来るようになった「OFFICE CAMPUS」。

この場所ができたことによって、町に関する多くのコトが生まれています。

地方のコワーキングは町とつながっているのが強み

これまでの「OFFICE CAMPUS」でのお話を聞いていて、筆者が疑問に思ったのは「群れない人たちが集まるし、スペース側も積極的に人をつながない。だとしたら場所におけるコミュニティはどうやって醸成されていくのだろう」ということでした。

それに対して古家さんは「町で出会ってつながるということをしているので、この場にコミュニティを持つ必要がない」と言い切ります。

古家さん「三田市にはもうすでにいくつものコミュニティがあるので、新たにコミュニティをつくるという必要がないんです。それよりもたくさんあるコミュニティをどう橋渡ししていくかのほうが重要だと思っています。

都会発祥のコワーキングの人たちが思うコミュニティと、地方発祥、とくにまちづくりにかかわっている人たちが思うコミュニティって、考え方が根底から違うと思うんですよね。

都会発祥のコワーキングはいかにその場所で起業・創業するか、活発なコミュニティをつくるか、そのためのイベントをやるかという観点になると思うのですが、地方発祥のコワーキングは、その場所自体にそういうものがなくても、すでに町の中にそういう人たちやコミュニティがあって、起業や創業、古民家の相談、まちづくりのプロジェクトの話が来る。

そう考えると地方のコワーキングってコミュニティもイベントもすでに素地があるから、なんでもかんでも利用者を集めて、その利用者で何かをやらなきゃいけないという必要性がありません。

ここが都会発祥のコワーキングと大きく違うところで、もっと突き詰めて話をしたい話題ですね。」

なるほど、都会と地方で、コワーキングに求められる役割が違うんですね。

地方のコワーキングは場所自体にコミュニティがなくても、イベントや起業実績をつくって目を向けてもらわなくてもいい。

何かやりたいと思った時に、ここに来れば何かが起こり、動いていく。それをまさに「OFFICE CAMPUS」が体現していると言えるでしょう。

でもそれは、古家さん自身がこの場所を開く前から町に根付いた活動をしてきたからということも忘れてはいけません。

もっと尖っていきたい

▲群れない人が群れる場所
▲群れない人が群れる場所

群れない人が群れる場所、そして多くのコトが起こる場所として三田の町に恩恵をもたらしている「OFFICE CAMPUS」ですが、今後はどのように考えているのでしょうか?

古家さん「三田市内には今後、三田駅前ともう1ヶ所に若い世代による新しいコワーキングスペースができる予定で、本当に仕事だけ、勉強だけ、そして群れることができる人はそっちに行くことになると思います。

そもそもここに来てくれる人たちは『居心地がいい』と思って来てくれているので、新しい場所ができることによってより客層を絞ることができる。

より嗜好性が似た人たちの集まりになり、ここからも何か起こるかもしれません。

どんどん群れない人のためのスペースにしていきたいですし、もっと尖っていきたいですね。」

お話を聞いて一貫してるなと思うのは「今のスペースの雰囲気を守る」という矜持です。

そして「OFFICE CAMPUS」が体現しているのはまさに「守破離」なのではないでしょうか。

自分たちのスペースを守ることで、個性のある人たちが集まる(守)。そこに町の人たちがまざることで新しいコトが生まれ(破)、町へと広がっていく(離)。

居場所を守り続け、すでにあるコミュニティをうまくつなげて、町へと広げていく。

地方コワーキングのあるべき姿が「OFFICE CAMPUS」にあります。