〜トーキング・コワーキングVOL.4〜
(Text & 写真:伊藤富雄)
※この記事は「カフーツ伊藤のコワーキングマガジンOnline」の2025年1月18日の記事からの転載です。
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昨晩の「トーキング・コワーキングVOL.4 〜札幌COCOスペース西岡編〜」では、札幌のコワーキングスペース「COCOスペース西岡」の運営者である今野さんをゲストに迎え、これまでのコワーキングスペースの運営経験についてお話を伺った。
YouTubeにアップした動画はこちら。
今野さんが初めてコワーキングスペースを知ったのは8年前。実を言うと、その8年前に「トーキングワーキングVOL.0」をやっていて、そこに今野さんは出演していた。そのことをコロっと忘れていた。誠に面目ありません。
今野さん自身、札幌市が主体のコワーキングの利用者だったのだが、そのコワーキングが半年間、休止することになった際、有志数名で臨時にコワーキングを運営したのがコトのはじまり。不動産業界から転身して2020年10月に「COCOスペース西岡」を開業した。
自身で起業したいという考えはなかったけれども、コワーキングに出入りするようになって、新しい友人ができたり、ワークライフバランスや女性の社会的カツドウを目にして、彼女たちのストーリーにワクワクするようになった。
それは、儲かるからビジネスを始める、ということではなく、お金にならなくても自分がやりたいことをこの先ずっとライフワークとしてやっていきたい、というビジョンを持っている人たちのストーリー。
そういう人たちと接するうちに、それまで会社員として働いていたのとはまた別の世界が見えてきたと今野さんは言う。
会社が黒と言っても、自分が白って思うんだったら、白って思うまんま働いてみたいな、そういう世界に行きたいと思ったんです。
注目すべきは、今野さんは最初から利用者を応援することを目的にコワーキングの運営を始めている、ということ。彼女がはじめて訪れたコワーキングで出会った人たちと同じように、お金儲けが目的で始めたのではない、ということ。←ここ大事です。
その思考回路があるから、今の「COCOスペース西岡」が大賑わいしていると言っても過言ではないとぼくは思う。詰まるところ、コワーキングって不動産業ではなくて、ホスピタリティサービスだから。
思い立ってから目的に合致する物件を見つめるまでに4年半かかったその理由も、これから始めようと考えている人のヒントになるし、開催しているイベントの中には、カフーツでもやろうかなと思う実にユニークなテーマがあったりする。
ちなみにそのイベントだが、現在では主に地域の子育て中の母親や、ライフワークを実現したい人々を対象とした多様なテーマで、その開催数が月になんと30〜50件もあり、月間300人以上の利用者がある。それをワンオペでこなしているというからオドロキ。
聞けば、そのイベントで当事者が思いもよらない出会いがあったというのも、このビデオの見どころ。あー、コワーキングって、やっぱり人と人をつなげるのだ、と思ったのは言うまでもない。
ついでに、最後に伺った、これからやってみたいこともまた、新しい価値提供のひとつとして大いに期待したいところ。
などなど、いろいろ参考になるので、ぜひ、ビデオをご覧いただきたい。そして、よかったらシェアください。ついでにコメントもいただけたらウレシイです。