〜トーキング・コワーキングVOL.5〜
(Text & 写真:伊藤富雄)
※この記事は「カフーツ伊藤のコワーキングマガジンOnline」の2025年1月25日の記事を一部編集して転載しています。
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昨晩は、「トーキング・コワーキング」の第5回目だった。ゲストは、兵庫県佐用町のコワーキング「コバコWork&Camp」を運営されている谷口 悠一さん。
例によってYouTubeで公開しているので、ぜひ、ご覧ください。
2018年にオープンして以来、地域のさまざまな人たちが出入りするコバコさんだが、地元商店街の活性化に一役買ったり、地域の物販者のコミュニティを形成したり、優秀賞金100万円のビジネスコンテストを開催したり、あるいはまた宿泊施設を併設したりと、単に仕事場という枠を超えてまちづくりに貢献している、まさにローカルコワーキングのお手本だとぼくは思っている。
また貼っつけるが、この曼荼羅にあるテーマがいろいろなカタチで繰り広げられている。

特に注目したいのは地元の高校生とのジョイント企画が盛んに行われているということだ。
佐用町もご多分に漏れず人口減少が続いており、ついに15,000人を割っていて、在校生の数も一時の半分以下になっている。そんな中、次世代を担う高校生を軸に、自分たちで考えて自分たちでやってみる機会を設けるというのは、コワーキングにこそできることだと思う。どんなことをやっているのかは、ビデオを観て確認ください。
そして、ぼくが最もビビビときたのは、現在、リブランディングを検討中として、谷口さんが発したこの言葉だ。
これまでいろいろやってきたけど、今後は「自身の生業(なりわい)と共に生きていく」というコンセプトのもと、起業だけではなく、複業的な、食べていくための仕事も範囲に含めつつ、不動産ではなくて「人」にフォーカスした事業に特化する。
まさに我が意を得たり。このところ、「個人」の支援に原点回帰するとくどくど書いているけれども、谷口さんも同じことを考えていると判って、めちゃくちゃウレシクなった。
たぶん、間違いないと思うけれども、これからは企業や団体ではなくて個人が自律的に活動し、個人が個人と連携して共同体を組み、共創、協働、協業する時代だ。つまり、個人の時代。ぼくはそこにフォーカスしてサポートしていく所存だ。また「お前はいつも5年早い」と言われるかもしれないけれど。
コバコさんのように、地元の人々のカツドウを支援するコワーキングこそがローカルコワーキングのあるべき姿であり、そういうコワーキングは実は各地に存在する。
前述の「トーキング・コワーキング」では、そんなコワーキング運営者のお話を聞いて、各自のコワーキング運営に役立ててもらいたいと思ってはじめた番組だ。ぜひ、ご参加ください。